最近よく聞く「ETF(イー・ティー・エフ)」という言葉。
「なんとなく投資っぽいけど、正直よくわからない…」「積立NISAやiDeCoとはどう違うの?」という方も多いのではないでしょうか?
ETFとは、ざっくり言えば「投資信託の中身を、株のようにリアルタイムで売買できる便利な商品」のこと。
ちょっとむずかしそうに聞こえますが、実は初心者にもやさしく、低コストで始められる投資商品なんです。
本記事では、そんなETFの仕組みや投資信託との違い、メリット・デメリット、そして初心者に人気のETFまで、図解するようなイメージでわかりやすく解説していきます。
「難しい用語なし」でお届けしますので、ぜひ最後まで読んで、あなたの資産運用の第一歩に役立ててください!
ETF(上場投資信託)とは?

ETFって投資信託とどう違うの?
ETFとは「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」の略称で、ざっくり言うと“株のように売買できる投資信託”です。通常の投資信託は一日に一度だけ基準価格で売買されますが、ETFは証券取引所に上場しており、株と同じようにリアルタイムで売買できます。
たとえば「日本の株式全体に投資したい!」と思ったとき、ETFならTOPIXや日経平均株価に連動する商品を1本買うだけで、日本企業全体に分散投資できます。
買い物で例えると、企業が食材だとすると、ETFはいろんな食材で構成されたお弁当パックだと思ってていただければと思います。
それって普通の投資信託と何が違うんだ?
一般的な投資信託との違いはズバリ!
ETFは、リアルタイムで売買されているので、購入時点で価格や数量が決定する!
ETFの仕組みと運用方法
ETFは、投資家から集めたお金で運用会社が株や債券などをまとめて購入し、それを小口化して証券取引所に上場しています。投資家は証券口座を通じて、ETFを株式のように売買することができます。
ETFの価格は「基準価額」に近い価格で市場で決まりますが、リアルタイムの需要と供給によって変動します。また、ETFの魅力の一つは「分配金」があることです。
株式の配当のように、運用益の一部が定期的に還元されるETFもあります。
ETFのメリット・デメリット
それではこの章ではETFのメリットとデメリットについて
ETFのメリット
- 少額で分散投資できる:ETFは1口数千円程度で買える商品も多く、初心者でも手軽に投資を始められます。
- 手数料が安い:一般的な投資信託と比べて信託報酬(運用コスト)が安いです
- リアルタイム取引が可能:株と同じように、指値・成行注文も可能で柔軟に売買できます。
ETFのデメリット
- 証券口座が必要:ETFは証券取引所で売買するため、証券口座の開設が必要です。
- リアルタイム価格の変動に戸惑うことも:価格が常に動いているため、初心者は「買い時・売り時」がわかりにくいと感じるかもしれません
- 分配金が自動再投資されない:分配金が手元に入るため、再投資する場合は自身で行う必要があります。
ETFと投資信託の違いをわかりやすく比較
それでは今までの内容をわかりやすく表で比較してみましょう!
投資信託 | ETF | |
---|---|---|
どこで買うか | 証券会社、銀行、郵便局など、ファンドごとに異なる | 証券会社 |
価格の決定 | 1日1回基準価額が決定 | リアルタイムで決定 |
手数料 | 購入時手数料・信託報酬(ファンドによっては高い)・ 信託財産留保額 | 投資信託より安い(売買手数料・信託報酬・売買手数料) |
分配金の積立設定 | 自動で再投資できる | 自動再投資できない |
初心者におすすめのETF
ETFは世界中の株式・債券・不動産などに投資できる商品があり、種類も豊富です。以下は特に初心者に人気のETFの一例です。
王道
銘柄 | 信託報酬(年間) | 運用会社 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.08140% | 三菱UFJアセットマネジメント |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 三菱UFJアセットマネジメント |
リスク・リターン高め
銘柄 | 信託報酬(年間) | 運用会社 |
---|---|---|
たわらノーロードインド株Nifty50 | 0.2805% | アセットマネジメントOne |
楽天・プラス・NASDAQ100 | 0.198% | 楽天投信投資顧問 |
楽天SOXインデックス | 0.176% | 楽天投信投資顧問 |
配当が欲しいなら
銘柄 | 信託報酬(年間) | 運用会社 |
---|---|---|
楽天SCHD | 0.1238% | 楽天投信投資顧問 |
SBI・SCHD | 0.1238% | SBIアセットマネジメント |
分散投資なら
銘柄 | 信託報酬(年間) | 運用会社 |
---|---|---|
TLT(米国長期国債ETF) | 0.15% | BlackRock |
GLDM(金ETF) | 0.10% | STATE STREET |
よくある質問
それではここでよくある質問をまとめてみました!
- QETFって積立できるの?
- A
一部の証券会社では、ETFの積立買付サービスを提供しています(例:SBI証券、マネックス証券)。ただし、投資信託のような「毎月自動で積み立てる」感覚ではなく、やや手動での設定が必要な場合もあります。
- QETFはNISA口座で買える?
- A
はい、ETFはNISAやつみたてNISAの対象商品です。ただし、つみたてNISAではETFの対象が限られており、新NISAの「成長投資枠」での活用が一般的です。
- QETFはいつ売ればいいの?
- A
ETFはリアルタイムで売買できるため、自分の目標リターンに達したときや、資産配分を見直したいタイミングで売却できます。ただし、長期投資を前提とした運用であれば、日々の価格に一喜一憂せず「ガチホ」が基本です。
- Q投資信託と両方持ってもいいの?
- A
もちろんOKです。ETFと投資信託はそれぞれの強みがあるので、目的に応じて使い分けるのが賢い選択です。たとえば「毎月自動で積み立てたいなら投資信託」「分配金が欲しいならETF」など、自分のライフスタイルに合った組み合わせを探してみましょう。
まとめ
ETFは、少額で分散投資ができ、コストも安く、リアルタイムで売買できるのが魅力でしたね。
最初は難しそうに感じるかもしれませんが、S&P500や全世界株式などの王道ETFからスタートすれば、初心者でも安心して始められます。
投資信託で慣れてきたら、ETFにも一歩踏み出してみましょう。自分のお金を少しずつ育てる第一歩として、ETFはとても頼れるパートナーになるはずです。